あれから一ヶ月半・・・
表面上の進捗は確認できませんが、
サンティアゴ市の婦人グループのおばちゃんたちにはどうやら心配事は無いようです。
市長との約束事項の整理に勤しみながら、来るべき天然染色センター開館に向けて、
白鳥のごとくゆったりと進んでいるのかもしれません(足はバタバタと・・・)。
さて、サンティアゴ市が足踏み状態の中、
天然染色の村として少し注目されたサン・フアン・ラ・ラグーナ村の現況に付いて
数回に分けて触れてみたいと思います。
なんせ関わっていただけにいつも気になっています。
全体像の結論から先に書き記しましょう。
一つ、職人は述べ200種以上に及ぶ鞄類を中心とした商品デザインを学びとりました。
一つ、天然染色技術は一部数名の人に確かに伝授されて、工夫もされるようになりました。一つ、縫製に難あり、雑です。デザインを極めようとする意気込みが感じられません。
一つ、天然染色に纏わる嘘と、不良天然染色が一部しっかりと定着しています。
といった状況です。
以前に比べて良いことは
一つ、雑ながらも形態バリエーションが増えた分、縫製技術は高まっている。
気が付いたことは
一つ、天然染色指導にはもっと時間をかける必要があり、職人も強く望んでいる・・・ということ。一つ、一つ一つの縫製を丁寧にするだけでだいぶ印象が変わってくるはずなのに、誰もが揃っていい加減で終わらしてしまうこと。
ついでに言うと、天然染色に期待しながらやってくる観光客を失望させてしまう面があること。(個人的に推薦できる店はありますが、後ほど紹介する事にしましょう。)
この気づき事項については、インディヘナ社会全体の文盲、基礎教育不足による理解力の低さに因ることが大きくあげられます。
単なる感ですが、前述を考慮に入れると
職人世代が指導される技術をしっかりと習得するためには、何ごとも、少なくても、つききり3年以上は必要かと思っています。
時間が許されなければ、相当な集中トレーニングが必要。
染色なら中米未経験、言葉のあまり解らない方の指導の場合は、
三年目から実働開始で、4-5年は要するか・・・
さて、日本の有名団体ボランティア契約は二年。
未経験の方がやっと現地に慣れたとして実働一年ちょいですから・・・
定着までは、到底至難の業か・・・と感じます。
その証拠に中途半端なこと多々・・・(伝えきれない地元の声)
さて、新年につき、何ごともご容赦願いたい。
サンファンレポートでした。
今年もよろしく!!!
続きます。
