ありのまま、この公の場で書くことはできないであろう・・・と、様々な出来事の記録にずいぶん躊躇してしまい、とうとう前回の書き込みから一ヶ月近く経ってしまいました。
さて、天然染色センター開設までは、まだ時間がかかりそうですが、
嬉しいことに、いくつか進展したことがあります。
Santiago Atitlan市役所の前体制から大凡の事業引き継ぎがないままに、
2012年1月に発足した市役所の新しい体制が、天然染色センターを是非開設したいとの意思表示をとうとう明らかにしてくれました。
ずいぶん足を運んだ甲斐があるというものです。
そして、懸案となっていた染色道具類、染色原料は全て市役所が取り揃える事になります。
その前に、一番先に取り組むべきこととして、天然染色作業で発生する排水を浄化する処理設備を施すべきこともはっきりしてきました。
天然のものは全て良いと思っていたら大間違いです。
特にグアテマラは、動物系繊維に比べて染が難しく、媒染処理が必要となる植物系繊維の綿織物が盛んなため、媒染液廃液による環境負荷にしっかりと対応しなければなりません。
作業の際、悪さをしそうな物質を実際にどのくらい排出してしまうのか?・・・実証検分した上で、市役所が中心となり、スペインのONGが資金を出して、排水処理設備を設置します。
一方、湿っぽい季節柄でしょうか、本来なら、このような事業にはもっと積極的に参加、協力しても良いであろうと考えられる、かの超有名組織の一時契約・調整役方が、どういうわけなのか、この事業に対して非協力的な動きをしているのが少々気になります。どうやら個人的感情が絡んでいるようで、なんだかすっきりしません。
そんなこんなの雨季。
市場には旬の果物ドラゴンフルーツが登場して、つかの間の爽やかな甘さと爽やかな酸味を堪能することができました。
きっと来年の今頃は、たくさんの織物職人たちと染色活動に勤しみながら、じつに晴れ晴れと、季節の果物を心からかみしめる事が出来る事でしょう。