植物から採取した粉末の天然藍を一旦還元して染液を作り、染液に入れた後に空気に触れさせることで酸化が進み着色となる藍染め方法についての詳細は、本やウェヴ上で様々紹介されておりますので、あえてこの場では記載しないことに致して、ざっと一週間(述べ4日間)の研修内容を報告いたします
藍(Indigo40%)を使い、勿忘草色、縹色(はなだいろ)、藍、紺藍、濃藍(JIS慣用名、管理人主観)といった大凡5種類の染色と、勿忘草色、縹色の藍染め糸をベースにPalo de Moraの黄色を使い草色と深緑色に施す方法を研修しました。
藍染めに関しては画像の通りです。(緑色系は来週)
メモ
一つ、日本語で「さばき」と呼ばれる一本一本の糸をばらす様に、ほぐしながら糸を張る作業は酸化をスムーズにさせて、ムラ染め防止のために重要な工程であり、すばやくかつ丁寧に行う必要がある。
一つ、還元状態が停滞し染色が比較的薄く見える状態になったとしても、色素が十分あれば更に還元を施すことで、先の色よりも濃い染になる場合がある。染糸二番手、三番手の際の染液の状態を良く観察する事が肝要である。
一つ、日替わりで研修生が先生役を行う方式が定着してきました。各自指導担当になることで、学ぶ意欲が向上し、内容を理解して記憶していくのが捗ります。また、ツトゥヒル語では互いに細かな点も教え合う事ができている様に窺えます。
教え合う生徒たちの様子が画像から伝わってきますね!!!
さて、この度の研修指導大先生であり天然染色研究家・児嶋英雄氏が中米の藍復興に貢献し、外務大臣賞を授与されたのはまったく記憶に新しい出来事ですが、復興した藍は今や隣国エルサルバドルに産業として根付いていて、師曰く「染色に使用される植物のインディゴ成分含有度ならびに均質である点においてインド産をしのぐ原料・・・」とのこと、その様な天然染原料を比較的手軽に使えることは大きな利点であり、天然藍需要の多い欧米諸国へ、染め上げ品を、また、更に手織り等にして提供してく事によって大きな恵みとなっていくと信じます。
研修生たちは一通りの基礎を学びました。
来週からは自分自身で何でも行えるように、また、見学者等に適切な説明ができるように
何度も反復練習することになります。