9.17.2014

言ってしまいたいのは山々だが・・・。

ブログを書こうと思いながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
とかくにこの世は住みにくい・・・(草枕より)


ブログは日本社会との繋がりです。ここのところ本当に書きたい事を書けそうも無いのでお休みすることにしました。でも、
Facebookには時折登場します。muraokasadaoを検索して覗いて下さい。何かの際には連絡も取れて便利です。

さて、手作業と地産を尊重する最近のマノスウニカス活動ですが・・・

「天然染色」はコンセプト再検討中で、より天然らしく?全てにおいて自然に優しい方法を目指します。マヤ人への銅媒染汚染水処理アドバイスも継続します。

「ブラジル音楽」は11月からの観光シーズンから需要が増える事でしょう。一昨日は打楽器奏者とアボリジニ人楽器?なんでしたっけ? そのセッションで大いに盛り上がりました。自由奔放に胸を揺らしながら踊る観客にすっかりのせられて、二日後の今もぼーっ・・・。

新規「焼鳥部門」は乾季になる11月から路上デビューです。地産鳥とトマトとタレの相性も、火起こしのコツも、持ち運びの課題もクリアできそうです。残すは屋根、パラソルかあ・・・。

そして更なる新規、観光ガイドも予定しています。収入不安定なものから確実なモノへ!だからといって、はちゃめちゃに忙しいわけではない・・・はずです・・・さて?

今月末はグ国永住権(五年更新)取得手続きで首都通いとなります。犬達もすこぶる元気です。


皆さまお元気でお過ごしください。 ごきげんよう。

8.21.2014

焼き鳥物語


体調不良のおかげで前回のアップから三週間以上経ってしまいました。


隣村のための媒染液汚染水の改善策教室の準備はコツコツ進んでいます。

「とにかく解りやすく、そして、量の問題、銅は怖いモノではない」を念頭にマニュアル作成中です。以前教えていた方法では不十分であることもしっかり伝えなければなりません。


そして、焼鳥Cavaさんの準備も・・・
昨夜はめでたく試食会。焼鳥レポートです。


焼き台とタレを吟味したのが功を奏しました。取り外し可能な内側の煉瓦と、中断から下側を空洞にして空気を送り込みやすくしたのが良かったようです。「炭はたくさん使うからね」と、豪語していた割に、熱効率が良いのでどうやら少なくてスミそう・・・炭屋さんスミません。


試食したGuatemala人の評価はエクセレンテ。特にタレに感動した様子で、レシピを聞かれましたがせこく秘密にしました。普段はとても使えたモノではないグ国産なんちゃって醤油と地酒、黄ザラを使って、しっかり煮込んだ結果です。日本人もびっくり、驚くほど美味しいタレができあがりました。大げさではありません。嘘だと思ったら確かめに来て下さい。ちなみにここではタレだけで勝負予定です。


また、かってケンタッキーフライドチキンの出店を許さなかったPollo(にわとり)の国だけあって、地産の鳥は焼鳥にぴったり。焼鳥になるために育てられている様な気さえして来ます。大げさではありません 嘘だと思ったら確かめに来て下さい。


そして、対岸村から試食に来てくれたミッチー・ヨーコのアドバイスも頂戴して、トマトもあしらいたいと思います。グアテマラのトマトはとても味が良く、想像しただけで涎が出そうです。大げさではありません。嘘だと思ったら確かめに・・・。


課題は当面の出店場所。それから、半年ぐらいの間、路上でやりたいので機材の持ち込み方法など、まあ。スタート予定の11月までは時間があるから試食会を重ねながらぼちぼち考えていく事にします。楽しいですね! これも「手」仕事、マノス・ウニカスでございます。

7.31.2014

汚染水は温泉水ではありません。垂れ流し禁止です。


日照りが続くアティトランから、ダニに刺された体を温泉で癒したいと強く思いながら汚染水レポートです。 


隣村「天然染色研修センター」立ち上げ時に一緒に仕事をしたトモコさんが、その後の施設とサンファン村銅媒染汚染水処理について調べ、なんとも気がかりな報告を戴きましたのでここに記します。

Sono1.
「天然染色研修センター」に銅媒染汚染処理設備ができた?との噂がありましたが、実際のソレは「排水専門家が設計したものと完全に異なるモノ」で摩訶不思議なモノでした。また、そこで働く人々がどの様にソレを使っていいのか全くもって分からない状態、一体何があったのでしょう・・・? もっとも汚染水処理自体は手作業でやっているようですから、今のところは問題ありませんが・・・。 

Sono2.
そして隣村サンファン村。昨年一部の職人達へ汚染水処理方法を説明した経緯はあったのですが、湖に最も近いグループが未だに垂れ流ししていることが判明しました。「直接お金にならない事は浸透しにくいもの」を改めて痛感です。ああ切ない・・・。

この二つの出来事、いくら天然染色だと威張ってみても、汚染水までケアしなければ片手落ちでお恥ずかしい限り。また、数年前まで「この方法なら大丈夫です」と言い切っていた経緯があってのこと。専門家の協力で汚染水が発生すると解っている今、関わったモノとして、関わった場所へ説明義務があり、昨年サンファン村へ処理方法説明に赴きましたが、一部まったく機能していない現実に直面です。気を取り直して、サンファンへは解りやすい資料を用意して再度挑む事に致しましょう。センターへは児嶋先生が今も関わっているので適切な対応を必ずや行う事でしょう!

さてさて、「天然染色が環境に優しい」なんて事をいったい誰が言ったのでしょう。要注意です。

ちなみに私の場合、藍染めとコチニール染・アルミ媒染処理に特化しているので問題はありません。でも、勿論、銅をどう?処理するかについては実地説明可能です。

画像はそのわけのわからない天然染色研修センター謎の汚染水処理設備(↓)と、最近の私の仕事、綿花から完全手仕事の緩い絞りの藍染めマフラーと大胆な柄のロウケツ藍染麻シャツ(↑)で、絵柄のテーマは「怪鳥カバキーニャ、グアテマラ日本を行き交う」背なと肘の桜が泣かせるぜ!なのでした。 
 
さて、サンファン村の件はJICAを通じて関わったプロジェクトのその後のお話。既に終わっていようが、資金ゼロだろうが無視できません。JICAもその後そこで何が起きているのか組織として検証することが大切なはず。でもそんなことはやらない。他のボランティアの皆さんもその時良い事をしたつもりで後々迷惑、なんてことはないのでしょうか? いずれにせよ「はいプロジェクトやりました。良いところだけ総ざらい。はいさようなら」なんてことはできないものです。中には良い部分だけ個人の手柄にして威張っている様な方もおりますが・・・呆れたものです。
 

7.18.2014

御いぬ様

カニークラ(Canícula

一瞬、どこぞの料亭で毛ガニをしゃぶりながらキーンと冷えた生酒を味わう事を連想しましたが、梅雨の中休み猛暑のことをスペイン語でその様に云うそうで、今日も暑いです。

そんな日中グダグダしている御いぬ様も、涼しい明け方は私の寝室扉の前で騒がしい準備運動をします。勿論、前日がどんな日であったかに関わらず、ゆっくり寝かしてくれる様子など微塵も無く、毎日寸分違わず散歩に出かけることになりますが、二匹の疾走、ぶつかり合い、噛みつき合いに至福の朝を堪能しています。最近は少し歩くとオソに似たちびっ子が登場してジャレついてくるのが可愛いです。

そして、待っていましたとばかりの朝ごはんは、ドッグフードにおかず代わりの肉汁や自家製ヨーグルトを混ぜ込んだもの、しっかり平らげてその辺でゴロゴロすることになりますが、ここは三階屋上、時折下界が気になるらしく下々の騒がしい犬どもを一喝します。

この間も、そんな折りでした。一喝中の小梅ちゃん・・・あっ どすん。なにやら鈍い音が家じゅうに響いたモノですから大家や子供たち含めて地上に集合、一同あっけにとられる中、驚くべき事に無傷の御帰還でありました。タフな女です。

三階から落ちて無傷・・・隣の金網塀に助けられたのです。確かにそこだけ小梅を受け止めた痕跡がはっきりと残っていました。そしてその横は土。あの鈍いドスンは土の音であった模様で幸運でした。隣の塀は不運でした。ここは大らか村、弁済等致しません。

そんな幸運は一度では済みません。その時私は明らかに泳げず正に溺れ始めた犬を目の当たりにしたのです。創造を絶する情けなさ鈍さ、そして無事上陸。

そんな中、今日も足元でお相撲さんの様にドスンと寝ています。嬉しい事にオソと一緒にスピードボート・ランチャに乗れるようになりました。ご飯は間違って倍量与えてきましたが、改めたお陰で下痢も無くなり、家の便も減りました。ダニが良く付きますが毛抜きで一匹ずつ退治します。週にⅠ-2回体を洗います。今日は行水をしてみました。便の躾であまりでかけられません。外に出ても何かが起きていそうで気が気ではありません。でも、手のかかる子どもほど特別可愛いというのが実感できます。御いぬ様中心生活ですな、これも運命でしょう!

話題と無関係トップ画像は最近の天然藍染シャツ。質の良い白麻シャツが見つかって大胆な絵柄を入れてみました。蛇の目がゆがんだイメージでテーマは酔っ払いです。可愛いね! そして、お犬様。

7.12.2014

満月アティトラン


ここはアティトラン湖、グアテマラです。


蘇州夜曲がとても似合う静かな夜でした。

向こうに見える薄明かりはサン・アントニオ村・ 

気取った帽子のセロ・デ・オーロ。

満月の下。アティトラン湖沿いの道を、三輪タクシーがトゥクトゥクと走っていきました。

7.04.2014

焼き鳥スニーカー。



兼業染モノ屋第一候補・焼鳥屋イメージ積み上げ中の昨今、「焼」や「味」に関してはその昔居酒屋で鍛えた素人毛生え程度の下地があることと、好きこそものの上手なれと勢いで何とかなりそうですが、焼き台、理想の炭、仕込み材料保存、屋根、野外販売時の工夫など課題は多く検討が必要です。そんな折に10カ月待てば好条件物件入手が可能かもしれないという情報を得て俄然現実味が湧いてきました。実現すれば週初めは「染」に専念、週末は「焼鳥」を焼きながら染教室や自作の染モノをプロモーション、おまけで「お習字」を売り物にする親父・・・。

さて、あれこれ思いめぐらす最中の染屋業・・・旅人カップル、マンペイさんとしずかさんに天然藍染め教室に参加して頂きました。染の基礎科学を30分学んで頂いた後、実際に濃中淡の糸藍染めを行なって頂き、その後持ち込み品染Tシャツ3枚。ミニワンピース1枚、刺繍ブラウス1枚、キャンパス地スニーカー一足を染上げてもらいました。中でもスニーカーは初めての染経験で、強アルカリ水に入れて加熱して不純物をなるべく排除して取りかかり、ブラウスは薄目に仕上げてなるべく刺繍を引き立てるようにしました。また、色モノについてはこれまで色を抜いてから染めるのを理想としてきましたが、制限時間あるこの場は「一発勝負・賭け」の精神で地色を活かしてそのまま染め上げる事にしました。

そして、結果はどんぴしゃり、画像の通り手ごたえありな結果を得る事ができました。綺麗ですね!また、スニーカーに使っている丈夫できつく編み込んでいるキャンバス地は、染液がしみ込んで、その後藍が酸化して染まるまでに、他生地に比べて少し時間が必要であることがわかりました。なんでもやってみるものです!

さて、お二人は今頃どこを旅しているのでしょうか? 画像は洗いたてで未乾燥のモノ、乾燥後の染上がりを是非見てみたいものです。
 
はてさて、お題は少し雑でしたか、 
でも、ゴロガ良くて映画タイトル風・・・  
 
ごきげんよう

6.26.2014

お助けー

ここのところ少々鬱気味なのをジメジメした天気のせいにしていましたが、今日はすっかり晴れ上がったので気分一新。早朝からコチニール染を行いましたが、なんと糸を纏めていた部分にムラを作ってしまう大失態。まあそうなんですけど、気分晴れ晴れな教訓の一つとしておきましょう・・・
 
なんせ雨季の稼ぎは極端に少ないので、染以外の収入源を様々考えなければならないと思う昨今。レストラン演奏も頼りの店は次々と店を閉め、書道商売も雨季には不向き(書道は・・モウモウ練習中)、現地ツアーガイドは11月以降の乾季観光シーズン・・・

そこで、皆さまからのアイデア御提供を賜りたいと思います。

条件的には、地元の人と共存と云う観点からオリジナル性高く、一人でできそでお金もそれ程かからず、雨天なんかへっちゃらで稼げるぞ、という何かです。

思いついた方ございましたら是非
muraokasadao@gmail.com までお便りいただけると嬉しいです。

御提供戴いたアイデアにより、めでたく稼げた暁には、私が精魂込めて作ったストールを帰国の際にアイデア提供者へプレゼントしたいと思っています。(二年待って下さいね!)

さて、今回の画像は最近の藍濃淡絞り染め品などをかっこいい御夫婦二組にかっこよく身に纏って戴きました。 ふみさん ひろしさん みなみさん かずさん ! 楽しい旅続けていますか? アイデア待ってマス。また飲みましょうね! 撮影場所はいつもお世話になっているSanPedro唯一日本人宿「ながれの宿」屋上からでした。

6.17.2014

雨季ウキウキ綿収穫を書く


「雨季の綿は真っ白では無い」などと何気に申しておりましたら、さるお方から「何を言っているのですか綿の収穫時期は11-12月ごろ、雨季は収穫ないでしょ?」と質問が参りました。

では念のため、サンファン村で一、二を競うインテリお爺さんに「綿の収穫期ってあるの?」と聞いてみると「雨季に種を蒔いて11月から収穫を始めるのがこの辺では普通だよ」とのお答えで、あれれ?と不思議に思ってしまい、今度は、日本のインターネット情報はどうか?と調べてみますと、お爺さん証言とすっかり同じでして、常識的にはさるお方のお話しが正解だと言う事が納得できました。

しかーーーし!!!!
私は雨季収穫を目撃しています、といいますか、四六時中見ています。と云う訳で、仕事仲間の綿花栽培者ロサリオさんにもう少し踏み込んでお話しを伺って参りました。

「アリの糞を使って、常日頃から手をかけて、綿収穫後に古い枝を切り取ると再び新しいしいのが生えてきて、そこにコットンボールが67個できる。再び収穫して、また古い枝を切り落として、また生えてきて、その繰り返しで年柄年中収穫できる。常に手をかけるということが大切で、サンファン村の民族衣装は白色が基調だから、昔は何処の家庭でも我々と同じようにしながら綿を育てて其々の衣装を作っていた・・・」とのお答えが返って参りました。

面白いですね―。

というわけで、初公開ドキュメンタリー動画「雨季ウキウキ綿収穫」です。そして皆さま、その節はありがとうございました。この間、日本にお届けした品の出発点は正にコレです、この後糸を手紡ぎます。織ります。染めます。超非効率です。大いに自慢して欲しいです。
 
映像内にて、収穫中のロサリオさんに監督権カメラマンCavaが「今は雨季の6月14日だっちゃねー、いつも綿の収穫してるんだっちゃねー」「そうだっちゃねー」という会話を交わしています。
 
ごきげんよう 

6.13.2014

フーテンのCavaさん。

日本も雨季、グアテマラも雨季真只中。でもこちら、昨年、一昨年に比べて曇天雨天時間がはるかに長い様な気がするのは私だけでしょうか? からっと大雨という印象が今まで強かったのですが、ぐずぐずだらだら締りなく降り続く感じで「半日以上は晴れ晴れとしていて洗濯モノもすぐ乾くのがグ国の雨季」と日本の方々に豪語していた事は返上しなければならないようです。


グ国帰国後当初は雨季の晴れ間を利用して路上プロモーション?を行なってきましたが、本格的な雨のお陰で休業中、紙商売は水に弱い。さて、一体何をしているのかというと、お習字でして、通行中のお客さんを捕まえて、名前を当字漢字で、もしくは好きな言葉を漢字で書き記して、朱色の染Cavaスタンプ付いて、ハイ一枚いくらといったことをしているわけでして、その場で「天然藍染め教室のご案内と染Cava商品の宣伝」も行なうといった内容です。

染屋のCavaさんまったくもって節操無く、極めて自由なプロモーションですが、これがなかなか面白い。お外に出てみるモノですね!皆さん。これまで殆どお話しをしたことのなかった路上商売のおにいちゃん、おねえちゃん、日本人贔屓の観光客、地元っ子・・・様々な話題がいつも楽しめて、へたくそな字も書いているうちにきっと次第に旨くなってきて一石二鳥なはず。

普段から、どこかしらか偉そうで横柄な印象が強いようでいたCavaさん。でも、これなら安心、路上商売者に対して道行く人の視線は優しく、あこがれの寅さんに一歩近づいた気分です。

例えば「歩得留何土」と書く「あなたが大地を歩くと何か得する事が転がりこんでくるかもよ?」などと説明しながらフェルナンドさんにソレを手渡してお金を頂戴するのです。

如何でしょ?ボランティア時代に行なって好評だった事を更に磨きをかけたつもりですが、いかんせん雨が続くとまったくお手上げで・・・あー晴れないかなあ。

というわけで、マノスウニカス(手仕事唯一)安定収入への道のりは険しい。
画像はある晴れた日の路上の様子とその日のお弁当でした。

ごきげんよう

6.04.2014

旅人夫婦の天然藍染め体験

Cava藍染め体験教室、世界旅行中のご夫婦かずさん、みなみさんが遊びに来てくれました。

お二人からは、昨年の11月オープン以来人気急上昇のサン・ペドロ日本人宿「ながれの宿」の客室にて目にした「長いお付き合いとなっているサンファン村のおばちゃんと一緒に手掛けた、オーガニックコットン栽培、綿摘み、手紡ぎ、手織り、天然藍手染め織物」を大変気に入って頂き「コレの濃いのを自分で是非染めてみたい」との御注文を頂戴して、通常メニューとは異なる教室を行いました。


世の中で、この様に何から何まで完全手仕事品を目にする機会はめったになかろうと自負するこの自慢の織物は、もし、日本で商売するならば一本3万円以上で売らないと到底割が合わないゾッ、といった代物です。(それ故にちょっとえばりたいのですが・・・。)

さて、体験本番の染上リクエストは濃色、かずさんの仕事がとても丁寧なのでしっかり希望の色に染め上げることができました。(と、思います。)そして完全手仕事品にふさわしい風格を身に付けたものと思います。この完全手仕事織物が今後、お二人と共に旅を続けていくであろうことを創造すると、なんだかしみじみ嬉しいです。

濃色のみということで(通常は濃中淡色を体験)通常より早めに解説授業を終了して、オプショナル体験、残液(残液という表現は相応しくないかもしれません・・・)を使った自由染にたくさん時間を費やして、お二人が古着屋で買って来た綿素材白シャツ類4枚と、しっかり使いこんだ感十分の白っぽい肩掛け袋を其々濃・中・淡色に染め上げました。


その中に、柄の入った白シャツが1枚あって、柄を可愛らしく残したい願望と、職人のはしくれである使命感にかられて、その部分にロウケツを入れて仕上げてみますと・・・あたかもステンドグラスの様になり、とてもかっこよく出来上がり、お二人にも喜んで頂きました。また、今回はなかなか落ちないシミや汚れも藍で十分包隠すことができて、改めて藍染料のありがたみを実感できました。

画像はお二人の体験の様子と、ロウケツを少し入れたシャツの絵柄で、実物は緑と藍と白の調和が程良くとれた美しいステンドグラス風になっているですが、ちょっと解り辛い画像で、あー残念・・・でした。

そんな充実の天然藍染め体験教室レポートでした。

ごきげんよう

5.27.2014

Guatemalaに住みついた理由 その2

  グアテマラに住み着いた理由第二弾、前回はネガティブ要素をふんだんに取り入れた内容でお届けしましたが、そちらも一つの正直な気持ちとして受け止めて頂ければ幸いですが、今回はポジティブ要因をお届けしたいと思います。

この地にたどりついた事は正に幸運であったとしか言いようがありません。心からありがとう、前回のネガティブ要因など無かったかの如き、どうでも良くなるぐらいグアテマラには魅力があったのです・・・。


まず、天然染色職人の立場からお話ししますと、色素の強い天然染色原料が実に豊富にあること、日本では高根の花である原料を遠慮なく使えてどんどん経験を積み重ねる事ができるということ。
更に、今から200年ほど前のグアテマラは「二千年以上の歴史ある原料、強くて安全な天然赤系色素を持つコチニール輸出がナンバーワンであった」事、
今では途絶えてしまったコチニール産業復興の可能性が夢としてあること。
また更に重要な事は、地産品を使って全て目の前で手仕事仕上げすることが日本に比べてはるかに容易く実践できる事、そして、その作られたものが高根の花となることなくソレを望む人のお手元に届ける事ができる事。

そして、生活面に関しても云う事ありません。亜熱帯地域で暑いと思われがちですが、私の住む場所は高地1500mで常春。暑くなく、寒くなく、其処には広大で美しいカルデラ湖を臨み、三千メートル級の山々が立ち並び緑豊か、野菜、たわわなフルーツ、豊かな自然が様々な恵みを与えてくれます。日本のスーパーで見かけるアボガドやマンゴーがなんてみすぼらしく感じる事か、そもそも大きさも熟成度も旨みも値段も全く異なります。素晴らしいに尽きる。

風光明媚、そんな環境ではこれから先も常に素敵に生きていけるという希望が生まれてきます。野鳥の声は絶えず、犬達は放し飼いで落ちている大きなアボガドを拾って食べます。人間だけの隔離社会ではありません。そこに住むマヤの人々は笑みが絶えず、知らない人同士の挨拶は至極当たり前のこと。外国からの移住者も平和主義者が大半です。そんなこの世の楽園に住まずしてなんと致しましょう。

グアテマラ・アティトラン湖界隈に住む理由お分かりいただけましたでしょうか?ということなのです。本日の画像は拙宅から観た青い鳥でした。

  ごきげんよう

5.24.2014

何故Guatemalaでこんな風に暮らしているのか

日本を離れる事、そしてここに拠点を置いた事。今やっている事、様々な理由がそれぞれ考えられるのでつらつらと書き記してみました。


静かな電車が気持ち悪かった。管理職に嫌気がさした。パートさんや準社員をずるく使う会社組織に違和感を持った。日本の組織で働く事は無理だと思った。効率追求の弊害を思った。いろいろ嘘くさいと思った。偽善だと思った。全体主義傾向から離れたいと思った。弱者いじめだと思った。TVにうんざりした。ルールが多すぎると思った。長いモノに巻かれるのが嫌だった。職人さんになるべきだったと思った。モンゴル人は凄いと思った。ああもう年だからと思った。もっと楽しく自由に生きたいと思った。個人だなあと思った。グアテマラの特にマヤ人に好感を持った。アティトラン湖と火山のコントラストが見事だと思った。恋しかった。天然染色に縁があって面白いと思うようになった。フェアトレードは胡散臭いと思った。様々な搾取を感じた。この地にお世話になりたいと思った。住まわせてもらっていると心から思うようになった。物々交換や現金取引が一番平和だと思った。御当地原材料仕入れでその場で作ってその場で売るヒッピーが一番平和だと思った。小規模である事が重要だと思った。「大衆に真理無し」を真面目に考えた。そこに可愛い犬が居るから。子供が居ないから。


 
というわけで、にっぽんの現状を批判した感じになってしまいましたが、帰ってみてつくづく思った事は、祖国である事、食べモノがびっくりするくらいおいしい事、そして、家族・友人・愛しい人たちが其処に住んでいるという事でして、そんな感じにしみじみ浸っていたのですが、新幹線を利用しながら「実質値上げじゃー!」とか「三陸鉄道が頑張っているのに山田線は何やっとるのだー」などと、大会社に何だかとても腹が立ってしょうがなかったのでした。

話が脱線したところでこの話はおしまいです。
今回の画像は云わずと知れたオソさんと小梅ちゃんでした。
以前居た会社は今でも好きです。誤解無き事を祈ります。

ごきげんよう(連ドラどうなってんのかなー)

5.16.2014

ごきげんいかが?

二カ月ぶりブログ、画像はSanPedroの工房から愛犬と再び眺める今日の景色です。

このストールには愛がある。

留守中に販売をお願いしていたレストランでは、際立った美しき若きヒッピーが染Cava品をその様に評価して購入してくれたとのことです・・・ 

よくもぬけぬけとそんな事を記載するものだと眉を顰める御方もいらっしゃるかと思いますが、あまりに嬉しいお言葉なのでこの場に書かずにはいられません。

無農薬の綿を摘み、それから糸を手紡ぎし、手織りして、天然染料手染した品物、そんな染Cavaストールを実にたくさんの方々に買って戴きました。


「最初から最後まで全て手仕事なのですね・・・」と、しみじみストールに頬を寄せた人。

「巻いているとびっくりするくらい馴染む」と無農薬綿の風合いを褒めた人々。

「あの色であの柄じゃなければ嫌」と 次回予約をした人々。


一方、いくつかの教訓も持ち帰りました。

「日本人にとって紫色と言えば青紫。」「直接製品を手渡しする事の意義・重要さ。」、そして「染Cavaの物語を細部に亘ってなるべく正確に伝えきってから製品をお渡しすること。」です。


いろいろありがとうございました。


さて、日本でも、
直接羊を育てて、その毛を刈りとり、糸を手紡ぎして、手織り手染を施して製品を仕上げる方が実際に居る事を知りました。グアテマラよりも様々難しい環境、条件の中、凄い試みだなあと心打たれました。

全て手作りだからといって それがどうした 何なんだ! 

そんなお言葉をなるべく言われない様に、そして、染Cava製品を通して「愛」がしっかり伝わる様に心がけたいと思っております。

それにしても今後の染Cavaプロモーションが非常に難しいので、別モノひっさげて、日銭稼ぎのグ国路上デビューを飾ろうと目論んでおります。

そのお話はまた後ほど。ごきげんよう

3.16.2014

さらばピストル強盗

ぶっそうなタイトルで失礼します。

アティトラン湖周辺の地域では、ほとんど縁の無かったこの手の犯罪が
昨年暮れから、4件発生していたようで腹を立てています。
場所はサン・パブロ・ラ・ラグーナ圏内の道路で、人気のない急坂が続く場所。

はっきりいって金銭目的なので、出すものさえ出してしまえば皆おとなしく帰ってくれるのですが、個人的にはブラジル楽器持参移動なので、楽器が犠牲になるのは絶対に嫌だということを強く主張しておきます。


そんなこともあって、束の間一時帰国、首都まで移動は、発生実績のないルートを選び、途中三泊しながら空港を目指す事にしました。安全率は高いはずです。

新聞によると、グアテマラ政府は昨年も1万2千丁程の銃を輸入していて、購入先トップはイスラエルからで、勿論米国も死の商売の重要な位置を常に占めています。

まったくえげつなくもふてぶてしい国々です。

元軍人大統領は治安維持のためと言っておりますが、そんな銃は横流しされたりしていますから一体全体何を考えているのやら・・・。周囲を含めてそんなアホどもには付き合っていられません。といってもこれも現実です。気持ち悪い犯罪の多いかの国よりも犯罪内容はむしろ爽やかなのかもしれないと思ってしまうのは自分だけでしょうか・・・? 

前述の類の強盗に関して、死者のでない強盗ニュースがこの国で報じられる事は皆無に等しいので、地元の人から四六時中情報を仕入れますが、嘘やカン違いも含まれます。二件は確実にあって、残り二件が定かではありません。こういう時こそ警察官と遭遇しないのも残念ですが、彼等を信用していないので「まあいっか」ということで安全ルートを選びました。昨年の暮れにその話を聞いた時は頭から湯気が圧力釜並みに出て、錆びたマチェーテ片手に強盗団狩りにでもいったろうかとマジで思いました。暴力には暴力。男の血が騒いだわけです。

まあ無謀極まるアホアホなことは他にお任せすることにして、
日本へ向けて明日出発します。 

これ以上気をつける事はありません。
ご予約戴いたストールを皆様のお手元に無事届けられる日が近づきました。 

Hasta pronto じゃあ 近々、またね!

ブログは二カ月ほど休みます。 
画像は今日も寝床でイチャイチャしている小梅ちゃんとオソくん。 
留守番ちゃんとできるかなー?

3.11.2014

一本のストール

ロサリオの家の庭にあるアリの糞で育てた綿の木から白ワタを採取します。
その白ワタから種を抜いて 手で軽く広げ、棒で軽く叩いて更に広げていきます。 
駒の様な棒状ものを回しながらマット状にしたワタを紡いで糸(綿糸)にします。そして、後ろ帯機で綿糸を織上げます。

織り上げた木綿無地ストールを豆汁で下染します。
草木やコチニールを使って染液を作ります。そして媒染液を作ります。
加熱しながら染液、媒染液、共に複数回ストールを漬け込みます。
作業の間、水洗いを適宜施します。(染原料によって作業方法は異なります。)

そんなわけで、一本のストールが完成するまで最低でも4日間、モノによっては一週間以上の作業を要する事になります。勿論、其々の工程がスムーズにいくとは限りません。寸法間違い、納期遅れ、職人の病気、物忘れ、行事ごと・・・様々な人間模様がそこに存在します。


その様な工程を経ながら「健全な業」「健全な生活、幸せ」とはいったいどの様なものなのか見えてくるような気がしてきます。 

改めて考えてみたいこと。
仕事の効率化は人々に対して時に閑と利益を与えてくれます。でも、度を過ぎた効率化は人々から時に仕事を奪うのみならず、自然界の調和とリズムを壊します。はたまた、効率化によって得られる富の殆どは、限られた人々の手元に集められる事が数多く、大凡の労働者は抑えられた賃金である種の過酷さを強いられる事になるのが現状です。そして、そこでは個性が邪魔になるのです。

http://dout.jp/706 (事例、寒々しい動画6分です) 
 
さて、動画とは対照的な爽やかで凛としたモデルの画像は、最近遊びに来た旅人のSさん。そして、最近作ったストールを身に纏ってもらったものです。曇り空だったのが残念。眩い色合いがいまいち解り辛い。でも、今日はこのぐらいがちょうど良いかもなあ

3.04.2014

もうすぐにっぽん


年が明けたと思ったらもう三月。今年初めての雨らしい雨が降りました。
乾ききった大地はむさぼるように土砂降り雨を呑み込んでいました。

帰国に向けて、色・サイズ・織など指定ご予約戴いたストール全て完成しました。
 
皆様のお手元に届くまで、あともう少しです。

「全ておまかせします。」と、
太っ腹なご決断をして戴いた皆様のストールについても、もうすぐ終わります。(只今最後の煮染め中です)

画像を其々送ろうかとも思いましたが、手渡す際のお楽しみということにしておきましょう。

自由に様々作って良い感じに仕上がっています。

あとはロウケツ染一点残すのみ。
当初予定していたストールへの絵柄入れは織の特性上から断念しました。
女性用シャツに指定された絵柄を施すことにします。

尚、
やっぱり註文したかった・・・ とおっしゃる方には

自由に染め上げたもの何本かグアテマラから持参します。

また、二本目の御注文もお待ちしています。

わざわざグアテマラまでご注文戴き本当にありがとうございました。

スーツケースをパンパンにして もうすぐ にっぽんです。

といっても
後二週間あるのですが・・・。
 

2.21.2014

私のしあわせ

安全・安心・素性明らか・・・
それが。当時勤めていたブランド力を持ちながら小さくも個性豊かな企業の合言葉でした。


数年前のこと、恐れ多くも私はそんな会社で製造(食品)部長、兼、商品開発チームリーダーを任せられ、商品企画・設計・生産に携わっておりました。初めに言っておきますが今も変わらず好きな会社で、そこの発酵バターは大好物の一つです。

そんな商品開発・生産に携わる身として「利潤追求する企業が安全、安心というお題目を掲げながら複雑極まる社会・大衆を相手にすることは生産行為に限りなく効率化を求めることとなり、大量生産無人化を強いる事であり、資金を必要として人を必要としない、あたかも人無き人間社会形成であって、そんな社会にどんな幸福があるのだろうか?」と思っていました。

人はあらゆる菌類を身に纏い時に製品を汚し、未熟さや脆弱精神も手伝って間違いも犯します。食品衛生上の安全安心追求には人による製造がどうやら不適切であり、無菌状態、疲れ知らず一定作業が可能な機械がソレを代わりに行い、内容は複雑多岐に亘り、複雑さは更なる複雑さを育みます。そこに冒頭の「素性明らか」と唱えてみても、果たしてそこにどんな意味があるのでしょう? と、更なる疑問が増えました。

また、どれだけの人がそんな複雑多岐に亘る工程を全て深く完全理解してコントロールできるものでしょうか?(あえてそれに立ち向かう人々、今も励む当時の同僚たちに対して尊敬の念は止みません。勿論皮肉ではありません。)最近では、原子力発電の仕組みも頭にチラつきます。

人が作りうる高度技術なるもの全てを疑い、淡々と貧困を生みだす資本主義社会に疑問を持つ者の一人、銀行、財閥が嫌いで、概ね大衆に真理なしと思っていて、資本主義が作る民主政治など全く信用していません。共産主義ではありません。ただ、幾許かの幸せ、伴侶、飯、健康、酒、医療を願うものであり、あえて表現すれば「自由・個人主義」なんだと思っています。

「染Cava」の仕事は自分一人で全て管理できます。時にミスもします。ミスも償える範囲です。手仕事を敬い手の届く範囲で関わった商品を手渡ししながら幾許かの幸せを得る作業です。

こんなこともっと早く気がつけば良かったと思うことがあります。でも、企業に属したことで自分の生きるべき範囲を知ることができました。また、早く気がついていたなら、不良仲間交友、様々な仕事の面白さ、スキーレースの面白さ・怖さ、ブラジル音楽鑑賞と演奏、そして多彩で親愛なる人々との交流、そんな刺激的で素敵な事柄を知らないまま生きていたのかもしれません。 

そんな今に幸福を感じます。

一つ後悔していることは知恵や知識は大切で、知恵や知識を知るには若い方が絶対に良かったとい言う事、その一点です。

掲載画像は染Cava工房内で日中から幸せそうにゴロゴロしている可愛い居候でした。

2.18.2014

こりゃ素晴らしい!

Cava「藍染め体験教室」を充実しました。 

天然藍の理論を掻い摘んで学んで頂き、実際に綿糸を濃・中・淡・極淡の青系四色の染体験をして戴きます。(ご希望に応じ二色のみの体験コースもあります)その後、自習復習を兼ねて、そこにある染液の残りを使ってご自身の持込み品を自由に染め上げる事ができる特典付きです。


時間的には染Cava指導・体験で3-4時間ほど、その後、帰りたい人には帰って戴き、復習を兼ねた染を行いたい人には残った染液を自由に使って戴き、夕方まで、染Cava工房でどうぞ遊んでいって下さい、という内容と致しました。

Cava直接指導時間が終了するころには程良く昼食時間がやって参りますので、木・金・土に限ってはSanPedro在住日本人調理人提供の名物「照り焼き豆腐バーガーQ20」の出前依頼が可能で、また他に、拙宅調理場シェア飯も可能です。

体験によってもちかえることができる染糸四本では、織り方にもよりますが35cm×185cm程のストールをつくり上げる事ができますので、最良のお土産品となることは間違いありません。また染糸を使って自分で手織りしてみるのも素晴らしい体験になる事でしょう。

これまで、遊びに来た旅人達はそれぞれズボン、ハンカチ、靴下、カーディガン、スカーフなどを持ち込んで自由自在に絞りを入れたりしながら楽しんでいました。

但し、染液には限りがありますので、一人当たり薄手の長袖シャツ一枚位と帽子程度、もしくは、小さなスカーフと靴下など、300g位が染め上げ限度かと思いますが、淡色ならある程度は引っ張れます。

というわけで、この度の画像はそんな旅人が染め上げた綿糸四本とパーカー、帽子です。
 
ねっイイでしょ?  
受講価格は42g綿糸2本でQ110、4本でQ150、SanPedroヒッピー価格、ごっつう格安、もってけ泥棒価格です。

連絡先は 
グアテマラ502-51209733。FacebookHotmailOKです。 
Cavaは携帯電話の携行を怠る事がありますが、夜7時頃なら必ず通じるはずです。

皆様のお越しをお待ちしております。

2.11.2014

ファッションを寝床にて学んでみる

気がつけばはや2月中旬、頑固な腰痛は相変わらずでして、染は少しだけ、ほぼ読書とストール研究に努めておりました。

世の中には様々な専門家がいて該当する世界を実に深く研究しているものだなあと感心させられること多々、ストールというテーマ一つに絞ってみても実に豊富なアイデアがあることに驚きと関心は高まるばかり・・・また、そんなアイテム紹介ファッション誌に登場する表現の数々は、何かしら歯切れよく、その時々を反映していて、誘導・販促的で、時に威圧的で時に可愛らしく、そんな雑誌をニヤニヤしながら眺めておりました。

「背伸びのないリラックスした通勤服」「フォークロアな切り替え」「癒し効果抜群のグリーン」「海外だと女はこれからが旬」「ミラーナといえば・・・」「今シーズンのテーマはネイティブアメリカンとモンゴル」「アラサーが恋愛の旬」「ニコがヘビロテしていたのが・・・」「とにかく早い者勝ちかも?」・・・

商品紹介で使われている表現は実に面白いものです。グアテマラ生活上、全く無縁の世界かと思っていましたが、天然染ストールなどを販売するようになってから個人主義と対極にあるそんな世界を傍観することも意義あることと思いました。なんていったって食うためです。

一見個性を追求している様に見せかけていて実は個性を否定し、見本を示して不安を植えつけて、一時的安楽の場に人々を導き消費を促している事は明白ですが、こういった事柄が多くの人々の心の奥底に刷り込まれていく現実は無視できません。

また「●◎な色は老けて見える」「×▲は血色が良く見える」といった色とその印象傾向についても教えを戴きましたが、実際にはセオリー対象となる色は確かにある人には似合わないのだが、別のあの人にはピッタリであったという事も多々。そもそも、似合うか似合わないについては考え方一つでいつでも覆ります「老けて見えるのがかっこいい」「血色が悪い方がかっこいい」ということも実際にはアリなのです。

あくまで個人が対象です。というわけで、せっかくの様々なアイデアはじゃんじゃんストール製作に活かしてみようと思います。でも、セオリーなどはほっておいて、その時の直感で自由に作れば良いのだと云う結論に達しました。日本市場勉強の成果と言えるのかもしれません。今後も時々業界を覗いて傾向を探ってみようと思います。

話は変わりますが「染Cava藍染め教室」始めました。旅人の間で好評です。
皆さまも是非一度サンペドロヘ遊びにいらして下さい。

画像は教室に参加した方が自分の染糸をマヤ人に織ってもらって出来たスカーフで、横に立つ可愛いらしい女の子は、ながれちゃん。日本人宿「ながれの家」の看板娘です。

1.24.2014

果たして腎炎なのだろうか

正月明けから腰痛に悩まされ続け、洗い作業が多い天然染を行う気にはどうしてもなれず、睡眠中に湯たんぽをして患部を温めたり、小さな針を置いてみたりしましたが快方の兆し得られず悶々とする日々・・・。

さて、お医者様が読んだなら、さぞかしびっくりされて「およしなさい」と云うに違いないでしょう的お話です。

賭け事の如く「わが身腎炎の可能性あり。」と判断しました。乱暴かもしれませんが「いつもの腰の痛みとの違いが感じられる、かかとをつくと痛みがビビーン走る時がある、尿がいつもより濁っている、熱っぽくだるい、むくみが少し感じられる」これらの症例をインターネット入力で確認してみたら「医者に行け・・・」との診断結果で 

残念な事に信用できそうな医者にはひたすらバスに揺られて4ー5時間かけないと会えそうもない。いえ、会えるかどうかも解らない現実と首都滞在費、外国人医療費など莫大な出費を頭に描きながら、インターネットで「LevofloxacinaLVFX500mg朝一回五日間処方、二日目で腎炎症状消失、解熱」の記事を見つけて、可能性とわが身を秤にかけました。

幸いこの薬を下痢・腹痛の際、問題なく使った経験もあり、この辺でも500mg101800円程で簡単に買う事ができる。更に、五日間飲んだところで体がおかしくなることもなかろう・・・と、二日目です。

痛みは少し残っていますが、靴下も靴も口をへの字にしなくても履く事ができました。だるさも半減して、犬の散歩も苦痛ではありません。
果たして効果があったのでしょうか?もう少し様子をみてみましょうか、と、少しほっとしている今朝です。

そんなこんなで天然染色はお休みでして、海外、僻地ならではの健康講話?となりました。

さて、今日の画像は「枕の使い方を知っているオソ」
二週間前に去勢し、術後もすこぶる元気で、他の犬いじめがなおりません。
昨日も犬いじめに夢中になって、体調不調なご主人様とはぐれてしまい、凄い形相で村中を走り探しまわっていたとのことで、結局、息を切らしながら家に直接帰って来ました・・・病中煩わしくもあり、無くてはならない愛しい存在のオソさんでした。