3.16.2014

さらばピストル強盗

ぶっそうなタイトルで失礼します。

アティトラン湖周辺の地域では、ほとんど縁の無かったこの手の犯罪が
昨年暮れから、4件発生していたようで腹を立てています。
場所はサン・パブロ・ラ・ラグーナ圏内の道路で、人気のない急坂が続く場所。

はっきりいって金銭目的なので、出すものさえ出してしまえば皆おとなしく帰ってくれるのですが、個人的にはブラジル楽器持参移動なので、楽器が犠牲になるのは絶対に嫌だということを強く主張しておきます。


そんなこともあって、束の間一時帰国、首都まで移動は、発生実績のないルートを選び、途中三泊しながら空港を目指す事にしました。安全率は高いはずです。

新聞によると、グアテマラ政府は昨年も1万2千丁程の銃を輸入していて、購入先トップはイスラエルからで、勿論米国も死の商売の重要な位置を常に占めています。

まったくえげつなくもふてぶてしい国々です。

元軍人大統領は治安維持のためと言っておりますが、そんな銃は横流しされたりしていますから一体全体何を考えているのやら・・・。周囲を含めてそんなアホどもには付き合っていられません。といってもこれも現実です。気持ち悪い犯罪の多いかの国よりも犯罪内容はむしろ爽やかなのかもしれないと思ってしまうのは自分だけでしょうか・・・? 

前述の類の強盗に関して、死者のでない強盗ニュースがこの国で報じられる事は皆無に等しいので、地元の人から四六時中情報を仕入れますが、嘘やカン違いも含まれます。二件は確実にあって、残り二件が定かではありません。こういう時こそ警察官と遭遇しないのも残念ですが、彼等を信用していないので「まあいっか」ということで安全ルートを選びました。昨年の暮れにその話を聞いた時は頭から湯気が圧力釜並みに出て、錆びたマチェーテ片手に強盗団狩りにでもいったろうかとマジで思いました。暴力には暴力。男の血が騒いだわけです。

まあ無謀極まるアホアホなことは他にお任せすることにして、
日本へ向けて明日出発します。 

これ以上気をつける事はありません。
ご予約戴いたストールを皆様のお手元に無事届けられる日が近づきました。 

Hasta pronto じゃあ 近々、またね!

ブログは二カ月ほど休みます。 
画像は今日も寝床でイチャイチャしている小梅ちゃんとオソくん。 
留守番ちゃんとできるかなー?

3.11.2014

一本のストール

ロサリオの家の庭にあるアリの糞で育てた綿の木から白ワタを採取します。
その白ワタから種を抜いて 手で軽く広げ、棒で軽く叩いて更に広げていきます。 
駒の様な棒状ものを回しながらマット状にしたワタを紡いで糸(綿糸)にします。そして、後ろ帯機で綿糸を織上げます。

織り上げた木綿無地ストールを豆汁で下染します。
草木やコチニールを使って染液を作ります。そして媒染液を作ります。
加熱しながら染液、媒染液、共に複数回ストールを漬け込みます。
作業の間、水洗いを適宜施します。(染原料によって作業方法は異なります。)

そんなわけで、一本のストールが完成するまで最低でも4日間、モノによっては一週間以上の作業を要する事になります。勿論、其々の工程がスムーズにいくとは限りません。寸法間違い、納期遅れ、職人の病気、物忘れ、行事ごと・・・様々な人間模様がそこに存在します。


その様な工程を経ながら「健全な業」「健全な生活、幸せ」とはいったいどの様なものなのか見えてくるような気がしてきます。 

改めて考えてみたいこと。
仕事の効率化は人々に対して時に閑と利益を与えてくれます。でも、度を過ぎた効率化は人々から時に仕事を奪うのみならず、自然界の調和とリズムを壊します。はたまた、効率化によって得られる富の殆どは、限られた人々の手元に集められる事が数多く、大凡の労働者は抑えられた賃金である種の過酷さを強いられる事になるのが現状です。そして、そこでは個性が邪魔になるのです。

http://dout.jp/706 (事例、寒々しい動画6分です) 
 
さて、動画とは対照的な爽やかで凛としたモデルの画像は、最近遊びに来た旅人のSさん。そして、最近作ったストールを身に纏ってもらったものです。曇り空だったのが残念。眩い色合いがいまいち解り辛い。でも、今日はこのぐらいがちょうど良いかもなあ

3.04.2014

もうすぐにっぽん


年が明けたと思ったらもう三月。今年初めての雨らしい雨が降りました。
乾ききった大地はむさぼるように土砂降り雨を呑み込んでいました。

帰国に向けて、色・サイズ・織など指定ご予約戴いたストール全て完成しました。
 
皆様のお手元に届くまで、あともう少しです。

「全ておまかせします。」と、
太っ腹なご決断をして戴いた皆様のストールについても、もうすぐ終わります。(只今最後の煮染め中です)

画像を其々送ろうかとも思いましたが、手渡す際のお楽しみということにしておきましょう。

自由に様々作って良い感じに仕上がっています。

あとはロウケツ染一点残すのみ。
当初予定していたストールへの絵柄入れは織の特性上から断念しました。
女性用シャツに指定された絵柄を施すことにします。

尚、
やっぱり註文したかった・・・ とおっしゃる方には

自由に染め上げたもの何本かグアテマラから持参します。

また、二本目の御注文もお待ちしています。

わざわざグアテマラまでご注文戴き本当にありがとうございました。

スーツケースをパンパンにして もうすぐ にっぽんです。

といっても
後二週間あるのですが・・・。