5.27.2014

Guatemalaに住みついた理由 その2

  グアテマラに住み着いた理由第二弾、前回はネガティブ要素をふんだんに取り入れた内容でお届けしましたが、そちらも一つの正直な気持ちとして受け止めて頂ければ幸いですが、今回はポジティブ要因をお届けしたいと思います。

この地にたどりついた事は正に幸運であったとしか言いようがありません。心からありがとう、前回のネガティブ要因など無かったかの如き、どうでも良くなるぐらいグアテマラには魅力があったのです・・・。


まず、天然染色職人の立場からお話ししますと、色素の強い天然染色原料が実に豊富にあること、日本では高根の花である原料を遠慮なく使えてどんどん経験を積み重ねる事ができるということ。
更に、今から200年ほど前のグアテマラは「二千年以上の歴史ある原料、強くて安全な天然赤系色素を持つコチニール輸出がナンバーワンであった」事、
今では途絶えてしまったコチニール産業復興の可能性が夢としてあること。
また更に重要な事は、地産品を使って全て目の前で手仕事仕上げすることが日本に比べてはるかに容易く実践できる事、そして、その作られたものが高根の花となることなくソレを望む人のお手元に届ける事ができる事。

そして、生活面に関しても云う事ありません。亜熱帯地域で暑いと思われがちですが、私の住む場所は高地1500mで常春。暑くなく、寒くなく、其処には広大で美しいカルデラ湖を臨み、三千メートル級の山々が立ち並び緑豊か、野菜、たわわなフルーツ、豊かな自然が様々な恵みを与えてくれます。日本のスーパーで見かけるアボガドやマンゴーがなんてみすぼらしく感じる事か、そもそも大きさも熟成度も旨みも値段も全く異なります。素晴らしいに尽きる。

風光明媚、そんな環境ではこれから先も常に素敵に生きていけるという希望が生まれてきます。野鳥の声は絶えず、犬達は放し飼いで落ちている大きなアボガドを拾って食べます。人間だけの隔離社会ではありません。そこに住むマヤの人々は笑みが絶えず、知らない人同士の挨拶は至極当たり前のこと。外国からの移住者も平和主義者が大半です。そんなこの世の楽園に住まずしてなんと致しましょう。

グアテマラ・アティトラン湖界隈に住む理由お分かりいただけましたでしょうか?ということなのです。本日の画像は拙宅から観た青い鳥でした。

  ごきげんよう

5.24.2014

何故Guatemalaでこんな風に暮らしているのか

日本を離れる事、そしてここに拠点を置いた事。今やっている事、様々な理由がそれぞれ考えられるのでつらつらと書き記してみました。


静かな電車が気持ち悪かった。管理職に嫌気がさした。パートさんや準社員をずるく使う会社組織に違和感を持った。日本の組織で働く事は無理だと思った。効率追求の弊害を思った。いろいろ嘘くさいと思った。偽善だと思った。全体主義傾向から離れたいと思った。弱者いじめだと思った。TVにうんざりした。ルールが多すぎると思った。長いモノに巻かれるのが嫌だった。職人さんになるべきだったと思った。モンゴル人は凄いと思った。ああもう年だからと思った。もっと楽しく自由に生きたいと思った。個人だなあと思った。グアテマラの特にマヤ人に好感を持った。アティトラン湖と火山のコントラストが見事だと思った。恋しかった。天然染色に縁があって面白いと思うようになった。フェアトレードは胡散臭いと思った。様々な搾取を感じた。この地にお世話になりたいと思った。住まわせてもらっていると心から思うようになった。物々交換や現金取引が一番平和だと思った。御当地原材料仕入れでその場で作ってその場で売るヒッピーが一番平和だと思った。小規模である事が重要だと思った。「大衆に真理無し」を真面目に考えた。そこに可愛い犬が居るから。子供が居ないから。


 
というわけで、にっぽんの現状を批判した感じになってしまいましたが、帰ってみてつくづく思った事は、祖国である事、食べモノがびっくりするくらいおいしい事、そして、家族・友人・愛しい人たちが其処に住んでいるという事でして、そんな感じにしみじみ浸っていたのですが、新幹線を利用しながら「実質値上げじゃー!」とか「三陸鉄道が頑張っているのに山田線は何やっとるのだー」などと、大会社に何だかとても腹が立ってしょうがなかったのでした。

話が脱線したところでこの話はおしまいです。
今回の画像は云わずと知れたオソさんと小梅ちゃんでした。
以前居た会社は今でも好きです。誤解無き事を祈ります。

ごきげんよう(連ドラどうなってんのかなー)

5.16.2014

ごきげんいかが?

二カ月ぶりブログ、画像はSanPedroの工房から愛犬と再び眺める今日の景色です。

このストールには愛がある。

留守中に販売をお願いしていたレストランでは、際立った美しき若きヒッピーが染Cava品をその様に評価して購入してくれたとのことです・・・ 

よくもぬけぬけとそんな事を記載するものだと眉を顰める御方もいらっしゃるかと思いますが、あまりに嬉しいお言葉なのでこの場に書かずにはいられません。

無農薬の綿を摘み、それから糸を手紡ぎし、手織りして、天然染料手染した品物、そんな染Cavaストールを実にたくさんの方々に買って戴きました。


「最初から最後まで全て手仕事なのですね・・・」と、しみじみストールに頬を寄せた人。

「巻いているとびっくりするくらい馴染む」と無農薬綿の風合いを褒めた人々。

「あの色であの柄じゃなければ嫌」と 次回予約をした人々。


一方、いくつかの教訓も持ち帰りました。

「日本人にとって紫色と言えば青紫。」「直接製品を手渡しする事の意義・重要さ。」、そして「染Cavaの物語を細部に亘ってなるべく正確に伝えきってから製品をお渡しすること。」です。


いろいろありがとうございました。


さて、日本でも、
直接羊を育てて、その毛を刈りとり、糸を手紡ぎして、手織り手染を施して製品を仕上げる方が実際に居る事を知りました。グアテマラよりも様々難しい環境、条件の中、凄い試みだなあと心打たれました。

全て手作りだからといって それがどうした 何なんだ! 

そんなお言葉をなるべく言われない様に、そして、染Cava製品を通して「愛」がしっかり伝わる様に心がけたいと思っております。

それにしても今後の染Cavaプロモーションが非常に難しいので、別モノひっさげて、日銭稼ぎのグ国路上デビューを飾ろうと目論んでおります。

そのお話はまた後ほど。ごきげんよう