6.26.2014

お助けー

ここのところ少々鬱気味なのをジメジメした天気のせいにしていましたが、今日はすっかり晴れ上がったので気分一新。早朝からコチニール染を行いましたが、なんと糸を纏めていた部分にムラを作ってしまう大失態。まあそうなんですけど、気分晴れ晴れな教訓の一つとしておきましょう・・・
 
なんせ雨季の稼ぎは極端に少ないので、染以外の収入源を様々考えなければならないと思う昨今。レストラン演奏も頼りの店は次々と店を閉め、書道商売も雨季には不向き(書道は・・モウモウ練習中)、現地ツアーガイドは11月以降の乾季観光シーズン・・・

そこで、皆さまからのアイデア御提供を賜りたいと思います。

条件的には、地元の人と共存と云う観点からオリジナル性高く、一人でできそでお金もそれ程かからず、雨天なんかへっちゃらで稼げるぞ、という何かです。

思いついた方ございましたら是非
muraokasadao@gmail.com までお便りいただけると嬉しいです。

御提供戴いたアイデアにより、めでたく稼げた暁には、私が精魂込めて作ったストールを帰国の際にアイデア提供者へプレゼントしたいと思っています。(二年待って下さいね!)

さて、今回の画像は最近の藍濃淡絞り染め品などをかっこいい御夫婦二組にかっこよく身に纏って戴きました。 ふみさん ひろしさん みなみさん かずさん ! 楽しい旅続けていますか? アイデア待ってマス。また飲みましょうね! 撮影場所はいつもお世話になっているSanPedro唯一日本人宿「ながれの宿」屋上からでした。

6.17.2014

雨季ウキウキ綿収穫を書く


「雨季の綿は真っ白では無い」などと何気に申しておりましたら、さるお方から「何を言っているのですか綿の収穫時期は11-12月ごろ、雨季は収穫ないでしょ?」と質問が参りました。

では念のため、サンファン村で一、二を競うインテリお爺さんに「綿の収穫期ってあるの?」と聞いてみると「雨季に種を蒔いて11月から収穫を始めるのがこの辺では普通だよ」とのお答えで、あれれ?と不思議に思ってしまい、今度は、日本のインターネット情報はどうか?と調べてみますと、お爺さん証言とすっかり同じでして、常識的にはさるお方のお話しが正解だと言う事が納得できました。

しかーーーし!!!!
私は雨季収穫を目撃しています、といいますか、四六時中見ています。と云う訳で、仕事仲間の綿花栽培者ロサリオさんにもう少し踏み込んでお話しを伺って参りました。

「アリの糞を使って、常日頃から手をかけて、綿収穫後に古い枝を切り取ると再び新しいしいのが生えてきて、そこにコットンボールが67個できる。再び収穫して、また古い枝を切り落として、また生えてきて、その繰り返しで年柄年中収穫できる。常に手をかけるということが大切で、サンファン村の民族衣装は白色が基調だから、昔は何処の家庭でも我々と同じようにしながら綿を育てて其々の衣装を作っていた・・・」とのお答えが返って参りました。

面白いですね―。

というわけで、初公開ドキュメンタリー動画「雨季ウキウキ綿収穫」です。そして皆さま、その節はありがとうございました。この間、日本にお届けした品の出発点は正にコレです、この後糸を手紡ぎます。織ります。染めます。超非効率です。大いに自慢して欲しいです。
 
映像内にて、収穫中のロサリオさんに監督権カメラマンCavaが「今は雨季の6月14日だっちゃねー、いつも綿の収穫してるんだっちゃねー」「そうだっちゃねー」という会話を交わしています。
 
ごきげんよう 

6.13.2014

フーテンのCavaさん。

日本も雨季、グアテマラも雨季真只中。でもこちら、昨年、一昨年に比べて曇天雨天時間がはるかに長い様な気がするのは私だけでしょうか? からっと大雨という印象が今まで強かったのですが、ぐずぐずだらだら締りなく降り続く感じで「半日以上は晴れ晴れとしていて洗濯モノもすぐ乾くのがグ国の雨季」と日本の方々に豪語していた事は返上しなければならないようです。


グ国帰国後当初は雨季の晴れ間を利用して路上プロモーション?を行なってきましたが、本格的な雨のお陰で休業中、紙商売は水に弱い。さて、一体何をしているのかというと、お習字でして、通行中のお客さんを捕まえて、名前を当字漢字で、もしくは好きな言葉を漢字で書き記して、朱色の染Cavaスタンプ付いて、ハイ一枚いくらといったことをしているわけでして、その場で「天然藍染め教室のご案内と染Cava商品の宣伝」も行なうといった内容です。

染屋のCavaさんまったくもって節操無く、極めて自由なプロモーションですが、これがなかなか面白い。お外に出てみるモノですね!皆さん。これまで殆どお話しをしたことのなかった路上商売のおにいちゃん、おねえちゃん、日本人贔屓の観光客、地元っ子・・・様々な話題がいつも楽しめて、へたくそな字も書いているうちにきっと次第に旨くなってきて一石二鳥なはず。

普段から、どこかしらか偉そうで横柄な印象が強いようでいたCavaさん。でも、これなら安心、路上商売者に対して道行く人の視線は優しく、あこがれの寅さんに一歩近づいた気分です。

例えば「歩得留何土」と書く「あなたが大地を歩くと何か得する事が転がりこんでくるかもよ?」などと説明しながらフェルナンドさんにソレを手渡してお金を頂戴するのです。

如何でしょ?ボランティア時代に行なって好評だった事を更に磨きをかけたつもりですが、いかんせん雨が続くとまったくお手上げで・・・あー晴れないかなあ。

というわけで、マノスウニカス(手仕事唯一)安定収入への道のりは険しい。
画像はある晴れた日の路上の様子とその日のお弁当でした。

ごきげんよう

6.04.2014

旅人夫婦の天然藍染め体験

Cava藍染め体験教室、世界旅行中のご夫婦かずさん、みなみさんが遊びに来てくれました。

お二人からは、昨年の11月オープン以来人気急上昇のサン・ペドロ日本人宿「ながれの宿」の客室にて目にした「長いお付き合いとなっているサンファン村のおばちゃんと一緒に手掛けた、オーガニックコットン栽培、綿摘み、手紡ぎ、手織り、天然藍手染め織物」を大変気に入って頂き「コレの濃いのを自分で是非染めてみたい」との御注文を頂戴して、通常メニューとは異なる教室を行いました。


世の中で、この様に何から何まで完全手仕事品を目にする機会はめったになかろうと自負するこの自慢の織物は、もし、日本で商売するならば一本3万円以上で売らないと到底割が合わないゾッ、といった代物です。(それ故にちょっとえばりたいのですが・・・。)

さて、体験本番の染上リクエストは濃色、かずさんの仕事がとても丁寧なのでしっかり希望の色に染め上げることができました。(と、思います。)そして完全手仕事品にふさわしい風格を身に付けたものと思います。この完全手仕事織物が今後、お二人と共に旅を続けていくであろうことを創造すると、なんだかしみじみ嬉しいです。

濃色のみということで(通常は濃中淡色を体験)通常より早めに解説授業を終了して、オプショナル体験、残液(残液という表現は相応しくないかもしれません・・・)を使った自由染にたくさん時間を費やして、お二人が古着屋で買って来た綿素材白シャツ類4枚と、しっかり使いこんだ感十分の白っぽい肩掛け袋を其々濃・中・淡色に染め上げました。


その中に、柄の入った白シャツが1枚あって、柄を可愛らしく残したい願望と、職人のはしくれである使命感にかられて、その部分にロウケツを入れて仕上げてみますと・・・あたかもステンドグラスの様になり、とてもかっこよく出来上がり、お二人にも喜んで頂きました。また、今回はなかなか落ちないシミや汚れも藍で十分包隠すことができて、改めて藍染料のありがたみを実感できました。

画像はお二人の体験の様子と、ロウケツを少し入れたシャツの絵柄で、実物は緑と藍と白の調和が程良くとれた美しいステンドグラス風になっているですが、ちょっと解り辛い画像で、あー残念・・・でした。

そんな充実の天然藍染め体験教室レポートでした。

ごきげんよう