7.31.2014

汚染水は温泉水ではありません。垂れ流し禁止です。


日照りが続くアティトランから、ダニに刺された体を温泉で癒したいと強く思いながら汚染水レポートです。 


隣村「天然染色研修センター」立ち上げ時に一緒に仕事をしたトモコさんが、その後の施設とサンファン村銅媒染汚染水処理について調べ、なんとも気がかりな報告を戴きましたのでここに記します。

Sono1.
「天然染色研修センター」に銅媒染汚染処理設備ができた?との噂がありましたが、実際のソレは「排水専門家が設計したものと完全に異なるモノ」で摩訶不思議なモノでした。また、そこで働く人々がどの様にソレを使っていいのか全くもって分からない状態、一体何があったのでしょう・・・? もっとも汚染水処理自体は手作業でやっているようですから、今のところは問題ありませんが・・・。 

Sono2.
そして隣村サンファン村。昨年一部の職人達へ汚染水処理方法を説明した経緯はあったのですが、湖に最も近いグループが未だに垂れ流ししていることが判明しました。「直接お金にならない事は浸透しにくいもの」を改めて痛感です。ああ切ない・・・。

この二つの出来事、いくら天然染色だと威張ってみても、汚染水までケアしなければ片手落ちでお恥ずかしい限り。また、数年前まで「この方法なら大丈夫です」と言い切っていた経緯があってのこと。専門家の協力で汚染水が発生すると解っている今、関わったモノとして、関わった場所へ説明義務があり、昨年サンファン村へ処理方法説明に赴きましたが、一部まったく機能していない現実に直面です。気を取り直して、サンファンへは解りやすい資料を用意して再度挑む事に致しましょう。センターへは児嶋先生が今も関わっているので適切な対応を必ずや行う事でしょう!

さてさて、「天然染色が環境に優しい」なんて事をいったい誰が言ったのでしょう。要注意です。

ちなみに私の場合、藍染めとコチニール染・アルミ媒染処理に特化しているので問題はありません。でも、勿論、銅をどう?処理するかについては実地説明可能です。

画像はそのわけのわからない天然染色研修センター謎の汚染水処理設備(↓)と、最近の私の仕事、綿花から完全手仕事の緩い絞りの藍染めマフラーと大胆な柄のロウケツ藍染麻シャツ(↑)で、絵柄のテーマは「怪鳥カバキーニャ、グアテマラ日本を行き交う」背なと肘の桜が泣かせるぜ!なのでした。 
 
さて、サンファン村の件はJICAを通じて関わったプロジェクトのその後のお話。既に終わっていようが、資金ゼロだろうが無視できません。JICAもその後そこで何が起きているのか組織として検証することが大切なはず。でもそんなことはやらない。他のボランティアの皆さんもその時良い事をしたつもりで後々迷惑、なんてことはないのでしょうか? いずれにせよ「はいプロジェクトやりました。良いところだけ総ざらい。はいさようなら」なんてことはできないものです。中には良い部分だけ個人の手柄にして威張っている様な方もおりますが・・・呆れたものです。
 

7.18.2014

御いぬ様

カニークラ(Canícula

一瞬、どこぞの料亭で毛ガニをしゃぶりながらキーンと冷えた生酒を味わう事を連想しましたが、梅雨の中休み猛暑のことをスペイン語でその様に云うそうで、今日も暑いです。

そんな日中グダグダしている御いぬ様も、涼しい明け方は私の寝室扉の前で騒がしい準備運動をします。勿論、前日がどんな日であったかに関わらず、ゆっくり寝かしてくれる様子など微塵も無く、毎日寸分違わず散歩に出かけることになりますが、二匹の疾走、ぶつかり合い、噛みつき合いに至福の朝を堪能しています。最近は少し歩くとオソに似たちびっ子が登場してジャレついてくるのが可愛いです。

そして、待っていましたとばかりの朝ごはんは、ドッグフードにおかず代わりの肉汁や自家製ヨーグルトを混ぜ込んだもの、しっかり平らげてその辺でゴロゴロすることになりますが、ここは三階屋上、時折下界が気になるらしく下々の騒がしい犬どもを一喝します。

この間も、そんな折りでした。一喝中の小梅ちゃん・・・あっ どすん。なにやら鈍い音が家じゅうに響いたモノですから大家や子供たち含めて地上に集合、一同あっけにとられる中、驚くべき事に無傷の御帰還でありました。タフな女です。

三階から落ちて無傷・・・隣の金網塀に助けられたのです。確かにそこだけ小梅を受け止めた痕跡がはっきりと残っていました。そしてその横は土。あの鈍いドスンは土の音であった模様で幸運でした。隣の塀は不運でした。ここは大らか村、弁済等致しません。

そんな幸運は一度では済みません。その時私は明らかに泳げず正に溺れ始めた犬を目の当たりにしたのです。創造を絶する情けなさ鈍さ、そして無事上陸。

そんな中、今日も足元でお相撲さんの様にドスンと寝ています。嬉しい事にオソと一緒にスピードボート・ランチャに乗れるようになりました。ご飯は間違って倍量与えてきましたが、改めたお陰で下痢も無くなり、家の便も減りました。ダニが良く付きますが毛抜きで一匹ずつ退治します。週にⅠ-2回体を洗います。今日は行水をしてみました。便の躾であまりでかけられません。外に出ても何かが起きていそうで気が気ではありません。でも、手のかかる子どもほど特別可愛いというのが実感できます。御いぬ様中心生活ですな、これも運命でしょう!

話題と無関係トップ画像は最近の天然藍染シャツ。質の良い白麻シャツが見つかって大胆な絵柄を入れてみました。蛇の目がゆがんだイメージでテーマは酔っ払いです。可愛いね! そして、お犬様。

7.12.2014

満月アティトラン


ここはアティトラン湖、グアテマラです。


蘇州夜曲がとても似合う静かな夜でした。

向こうに見える薄明かりはサン・アントニオ村・ 

気取った帽子のセロ・デ・オーロ。

満月の下。アティトラン湖沿いの道を、三輪タクシーがトゥクトゥクと走っていきました。

7.04.2014

焼き鳥スニーカー。



兼業染モノ屋第一候補・焼鳥屋イメージ積み上げ中の昨今、「焼」や「味」に関してはその昔居酒屋で鍛えた素人毛生え程度の下地があることと、好きこそものの上手なれと勢いで何とかなりそうですが、焼き台、理想の炭、仕込み材料保存、屋根、野外販売時の工夫など課題は多く検討が必要です。そんな折に10カ月待てば好条件物件入手が可能かもしれないという情報を得て俄然現実味が湧いてきました。実現すれば週初めは「染」に専念、週末は「焼鳥」を焼きながら染教室や自作の染モノをプロモーション、おまけで「お習字」を売り物にする親父・・・。

さて、あれこれ思いめぐらす最中の染屋業・・・旅人カップル、マンペイさんとしずかさんに天然藍染め教室に参加して頂きました。染の基礎科学を30分学んで頂いた後、実際に濃中淡の糸藍染めを行なって頂き、その後持ち込み品染Tシャツ3枚。ミニワンピース1枚、刺繍ブラウス1枚、キャンパス地スニーカー一足を染上げてもらいました。中でもスニーカーは初めての染経験で、強アルカリ水に入れて加熱して不純物をなるべく排除して取りかかり、ブラウスは薄目に仕上げてなるべく刺繍を引き立てるようにしました。また、色モノについてはこれまで色を抜いてから染めるのを理想としてきましたが、制限時間あるこの場は「一発勝負・賭け」の精神で地色を活かしてそのまま染め上げる事にしました。

そして、結果はどんぴしゃり、画像の通り手ごたえありな結果を得る事ができました。綺麗ですね!また、スニーカーに使っている丈夫できつく編み込んでいるキャンバス地は、染液がしみ込んで、その後藍が酸化して染まるまでに、他生地に比べて少し時間が必要であることがわかりました。なんでもやってみるものです!

さて、お二人は今頃どこを旅しているのでしょうか? 画像は洗いたてで未乾燥のモノ、乾燥後の染上がりを是非見てみたいものです。
 
はてさて、お題は少し雑でしたか、 
でも、ゴロガ良くて映画タイトル風・・・  
 
ごきげんよう