7.31.2012

お祭りでくたくた。


vFeria 1 from michitaka sanuki on Vimeo.

Santiago Atitlan市お祭り真っ最中に書きました・・・ほんの少し前の記録です。
(動画は教会前でのお祭りの様子です。)

太鼓大小、マリンバ、ギター、縦笛と、ツトゥヒル語の歌をユニゾンで合唱する
地元小編成楽団による素朴な音色を耳にしながらブログを書いています。 
(先週のこと・・・。)

どうやら、
昔々、山形の田舎を訪ねてこそ感じる事ができた、あの感覚がよみがえってきます。 

少々大げさでしょうか、地域におけるお祭りごとの重要性と云うものが
正に測り知れないものであると実感せずにはおれません。

また、
このことは都市生活を通してでは、なかなか伝わりづらいものなのかもしれません。

そう、
月曜日が好都合であると提案していた天然染色センター開設に関する市役所内ミーティングは、祭り期間や、参加メンバーの都合を調整した結果、三週間後に先送りとなってしまいました。待つ身の自分にとってとても残念な延期でした。

祭り一点に集中する10日間特別体制中は、それ以外の事柄に対して、まったくもって機能しないそうなのです。

そういえば、
先に行なわれた同族ツトゥヒル族の他の村々を思い返してみても、
祭りだ祭りだと10日間近くぶっ続けの夜通しで、終わった後は村中の人々がぐったりしていたものです。

祭りの感想を少々、

祭り前の周囲からの情報で、派手な催し物の一つ、バンダと呼ばれる鼓笛隊行進が凄いらしいということで注目していましたが、北米大国の影響色濃いその様に、地域性やツトゥヒル族魂の様なものを一切感じる事ができず、これもグローバル化の現実なのか、と些かがっかりしたのも事実でした・・・が、

目を凝らし、耳を澄ましてみると・・・

 教会前のセレモニーとツトゥヒル族、教会で奏でる音楽隊、酔っ払い通りと勝手に名付けた借家の裏通りに集う小編成の生演奏。そして、それを囲み一緒に歌い踊る人々、そこで繰り広げられるなんとも素朴な祭りの楽しみ方と、そこに集う人々の喜びをかみしめる顔、顔、顔がしみじみと素敵に感じることができる数日間でもありました。

さあ、
変わりゆくものと変わらないものが混在するサンティアゴのカオスなお祭りが終了して、
いよいよ!!!!!!!! 


と云いたいところですが さて。どうなることやら

7.19.2012

現地調達 第「市」号


vMercado 1 from michitaka sanuki on Vimeo.

きっとダニのせいでしょう、
掻痒感と共に、体中掻き毟りながらのボリボリな日々。 

そうした環境の中でも、
知らず知らずのうちに、嬉しい雨季の中休みがやってきていたようです。

季節初めはとても珍しく、そしてとても高かったピターヤ(ドラゴンフルーツ)も
メルカド(市場)で山のように積まれている最近は一ケ月前の半値です。

常夏の海岸地域からは、トラック満載のもぎたてエローテ(とうもろこし)が運ばれてきていました。買って食べてみると、40年以上前、そう確かに日本にも存在していたはずの、モチモチしていて、それほど甘くないタイプの品種です。

甘すぎるため、しばらくの間遠のいていたこの食べ物も、グアテマラ生活のお陰でめでたく大好物復帰となりそうです。

そして、メルカド(市場)の一角で薬草コーナーがあるのを見つけて、Palo de la Vida(人生の杖)と呼ばれている、煎じて飲むと胃腸薬にもなる植物の根を乾燥させたマヤ的薬草を購入してきました。

近いうちに、この原料を使って、奇麗な赤茶色やこげ茶色の染色を施したいと思っています。そう、天然染色原料 市場で現地調達第一号です。

お腹を壊して使い切ってしまわないうちに染色をした方が良いのでしょうが・・・
まずは環境配慮ある銅媒染処理方法を確立する事が先決ですね!

今日の動画は そんな サンティアゴ・アティトランのメルカド(市場)から

7.11.2012

自らの手で洗いなさい!

vVida 2 from michitaka sanuki on Vimeo.


最近、知る人ぞ知る「洗濯やケンちゃんの話」で 大いに盛り上がったのをきっかけに洗濯機を探しに出かけてみた。

理想のタイプは洗濯機に脱水機がくっついた二層式・・・。

この辺の洗濯は、
ピーラと呼んでいる大凡部屋の外に配置してある水槽で行うか、
給排水に不自由しないアティトラン湖で自由自在に行うか、のどちらかで、
洗濯機の普及率は極めて低く、あったとしても使っていない。

さて、
あちこち電気屋を駆け巡り訪ねてみると、膝をポンと打つ結末であった。
効率をとことん追求する国、米国製全自動洗濯機しか扱っていないのである。

★水道蛇口据え付け
断水が多すぎて機能せず、据え付けておくわけにはいかないかと・・・
★ガス利用乾燥 
太陽がサンサンと照りつけるこの国では無用の長物かと・・・

結論、手で洗おう。 
天然染色も自分の手で丁寧に洗うことを決意した今日でした。


そして、V画像は 標高約3千メートルのサン・ペドロ山を前にして洗濯に励む
サンティアゴのお姉さん・おばちゃんたちでした。

7.05.2012

シンタ な 日

なかなかどうして、
サンティアゴ織物職人のおばちゃんたちは そうとうシンタ シタタカであった。

前回ブログの文中で
なんちゃって天然染色先生(隣村から来ていたそうな)の手によって
不適正な手法がこの地に広がりつつある事を紹介しました。

これは大変、品質問題としてこの地の将来を奪ってしまうかもしれない・・・。
その問題の大きさを強く認識した上で、婦人職人グループ世話役エレーナさんに、 
熱を込めて、斯く斯くしかじか今後の事についてお話ししたものでした・・・。

「指摘してくれてありがとう!でも、心配しないで、染色の指導を頂いたのは道具類を買ってもらうための交換条件の一つ。併せて、イタリアのTV局取材を予定しているけれど、天然染色の部分は撮影はなしにするし、織物職人のおばちゃんたちにも、間違った天然染色方法はしっかり忘れてもらうから・・・!!!」

・・・・・・・・・・・・・。
そんなことがあった翌日。

未だ開設していない天然染色センターに集合したサンティアゴのおばちゃんたちは、
マヤ・ツトゥヒル族の古くから伝わる儀式や食事を再現し、後ろ帯織による織物作業、手作業の刺繍、鉤針編み、ビーズの飾りもの作りデモンストレーションを行うなど、招待客が身内だけの極々限られたミニイベントを実施。

そして、
その日一日、無事取材を終えたイタリアTVスタッフ達は、天然染色を除いた、たくさんの取材データと一緒に、祖国へと帰って行きました。

そして、天然染色研修センターに私達と一緒に残されたものといえば・・・
然染色には必要不可欠な、ガスボンベ・ガス台一式、鍋各種一式だったのです。
 
画像はツトゥヒル族女性の正装で シンタと云われる頭の飾りが可愛らしいですね!