1.13.2014

おりいって・・・な、お話

織について問い合わせがありましたので説明したいと思います。 

Cavaでは隣村マヤ人、ツトゥヒル族のマルタさん、ニコラサさんと、カルメンさんに、マヤ伝統の後帯機で、平織りを施してもらっています。均等に隙間を施して軽量化が図れる事と、構造が単純で破損しにくいと考えた結果です。勿論、それ以外の特注対応も可能ですが、主力は平織りです。

平織りは たて糸(経糸)と よこ糸(緯糸)を交互に十字に組み合わせて織りあげるシンプルな織り方です。
           
織りの手順は 
1.横にした上下の棒の間に、たて糸を均等に並べて、上の棒から下の棒へ張る。

2.たて糸の奇数・偶数列、それぞれが持ちあがる様に施して、どちらか引っ張り上げる。
3.奇数・偶数列どちらかを引っ張り上げた時にできる隙間によこ糸を通す。
4.一段ごと奇数、偶数交互に引っ張り上げて、隙間によこ糸を通すことを繰り返して、たて糸とよこ糸の十字ができていく

さて、以前ブログ上で「11本」「21本」「22本」などと書き込みましたが、十字に織上げる際に、たて糸よこ糸それぞれについて、糸2本合わせたものを用いるか、糸1本だけにするか、について表現しています。

また、「1本だと織りの途中で切れやすい」 ということをブログに書いていますが・・・手紡ぎ糸は均等ではありません。均等ではないので、染むらも程良く出て、唯一無二感が高まり。また、とても良く肌になじみます。でも、均等ではない細い部分は切れやすくなり、したがって織は1本のほうが難しくなり、時間がかかり、仕上がりが遥か先送りとなってしまいます。

そこで、21本織(画像上段)の横糸を太めにしました。強度強化を図るとともに、たて・よこの凸凹感ができて、肌に馴染み、程良い染ムラが唯一無二の個性を醸し、存在感があってカジュアルな感じが強くなります。  

一方、22本(画像下段)の織は手仕事品でありながら織の並び良く、前者に比べて軽く、染も比較的均一感があるので、行儀良い感じがして、フォーマルにも申し分無く着用できるものと思います。

それぞれの個性を楽しんで頂ければ幸いです。ここまで話をして「織のタイプを確認してこなかったぞ!」 という依頼人もいらっしゃることと思います。そちらについては大船に乗ったつもりで、染Cavaに全て丸ごとお任せ下さい。お楽しみに!

織についてでした。 

0 件のコメント:

コメントを投稿