10.02.2013

アリの糞はアリがたい

「私達は肥料が買えるほどの余裕がない・・・いちばん最初は何も与えなかったら殆ど育たなかった。次に馬の糞を与えてみたけれどそれ程育ちが良いとは言えなかった。でも、アリの糞を与えたら綿花がたくさんつくようになった。アリの糞は本当に有難い。」

隣村マルタおばさんのコメントです。

マルタおばさんは自称オーガニックコットンを育てて自分の手で糸をつむぎます。
綿花栽培には必ず必要と言われている殺虫剤は全く使っていません。なぜなら、綿花の隣には殺虫剤などを撒くとたちまち死んでしまうコチニールを飼育しているからです。

では、「どうやって育てているの?」と訊ねた時、
「ソンポポで育てている」と答えが返ってきて、その後のコメントが冒頭のお話でした。
地元の人が云うソンポポとはアリの糞。マルタさんは毎朝アリの糞を与えています。

昔の人から受け継いだ智慧は凄いですね。
虫も寄せ付けず樹木の育成を助けます。
年中絶え間なく花が咲いて、果実になって、綿花となって、収穫となります。

そうして、糸を人の手で紡いで、手織りをして、天然染料で手染めをします。

自称オーガニックコットン、全て手作業、天然染料の品物が完成します。
それは世界に一つだけ、唯一無二、手から手へ。

とてもアリがたいことです。
 
画像は
アリ糞入りの土と
マルタおばさんが育てる綿の花、そして綿花でした。

一般的なオーガニックコットンについては こちら!をご覧ください。
http://www.joca.gr.jp/about_oc/aboutoc_01.html# 
認証機関GOTSによる認証が必要です! 

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